BVカウントダウン六日前!
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ふふ、やっとルーシーのターンが来たね。
姫、ルーシーに会えて嬉しい?
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ずっと、姫にこうやって会えるのを楽しみにしてたんだ。
六日後に会えるのももちろん楽しみだけど、今日もこのまま……。
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待て、磯野。
俺達のことを放置してもらっては困る。
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そうだぜ、ルーシー!
せっかくオレ達が応援しに来てやってんだしよ!
紹介ぐらいしてくれてもいいんじゃね?
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…………。
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別に、ルーシーはジョーもキリーも呼んでない。
姫とのデートの邪魔。
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おいおい、ルーシーってばマジクールすぎだっつーの。
それにプリンセスだって、オレ達もいた方がいいだろー?
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せっかくの祝い事なのだからな。
応援する者は多い方がいいだろう。
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別に。
っていうかこれカウントダウンだよ。
別にお祝いごとじゃないし。
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まあまあルーシーもかたいこと言うなって!
せっかく三人揃ったんだしよ、三人でカウントダウンやろうぜ!
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……はあ。
ごめんね、姫。
せっかく二人きりで甘いカウントダウンが出来ると思ったのに、邪魔が入っちゃうみたい。
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今日はTYBFDブラックバニラディスクの発売六日前。
カウントダウンを担当するのはルーシーと、お邪魔虫のキリーとジョーだよ。
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お邪魔虫一号の桐嶋伊織だぜ!
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ではお邪魔虫弐号の九条拓海だ。
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…………。
……お邪魔虫の自覚があるなら帰ってくれればいいのに。
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プリンセス、安心してくれ。
六日後のデートまでには、磯野に男女交際にまつわる九条家伝統の必殺技をしっかりと伝授しておく。
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なんかデートに必殺技で違くね?
相変わらず拓海って何かズレてる気がするぜ。
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それよりもよ、最近渋谷にイイ感じのレストラン出来たんだわ。
今度オマエら一緒に行ってみたらどーよ?
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……はあ。
ジョーの家に伝わる必殺技はお断り。
でも、応援の気持ちだけ受け取っておく。
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キリーは後で詳しい場所、メールで頂戴。
良さそうなら、姫と一緒に行ってみる。
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む? 本当に気持ちだけで構わないのか?
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むしろジョーからは気持ちだけの方が安全って気がする。
でも……、二人ともありがとう。
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へへっ、なんかルーシーにありがとうとか言われるとくすぐってーな!
オレ達の、オマエらを応援してやろうっつー気持ちはガチだぜ!
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ああ、桐嶋の言う通りだ。
君は彼女に選ばれた男なんだ。
しっかり、俺達の分も彼女を幸せにしてやってくれ。
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……ふん。
そんなの、言われなくても当然だよ。
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姫、約束の日まであと六日。
その日が来たら、ルーシーが姫を二人の世界に攫ってあげる。
二人だけの甘い調べを奏でよう。
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それまで、おとなしく待ってるんだよ。
それじゃあね、姫。
また次のカウントダウンで。
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じゃーなー!
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では、失礼する。
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