ほんと。夢みたいだよダヨ……。
ん? 何がって? そりゃあ決まってるデショデショ、
ハニーちゃんみたいな可愛い子が、おれ様のお嫁さんに
なってくれるってことが、だよ。
……ハニーちゃん、手、貸して?
……フフ。ちっちゃくて可愛いお手手。
こうやってハニーちゃんの手を握るの、
今でもドキドキしてたりするんだよね。
けど、前よりは大分自然に繋げるようになったデショ?
それがね、おれ様は、すごく嬉しい……。
あ、ちょっと。そんなことくらいで、って言わないでよン。
おれ様にとっては、すっごく大事なことなんだからさっ。
スキで好きだから、スキンシップできちゃうんだよ? 幸せじゃな〜い。
……ハニーちゃんは、そんなことない?
おれ様にぎゅってされたらドキドキしたり、
胸がきゅうってなったりしない?
一ヶ月分の仕事を二週間で終わらせたんだから、
これくらいのご褒美はくれてもいいんじゃないか?
そう、明日の結婚式にハネムーン、
そして、二人きりの新婚生活を
ゆっくり過ごすためなら、そのくらいやるさ。
仕事なんて邪魔者を作りたくないからね。
だから、頑張った夫を、少しくらいは甘やかしてくれ。
抱きしめるだけなら、許してくれるだろう?
……ふふっ、ありがとう。
やっぱり少し身体が冷えていたみたいだな……大丈夫か?
ああ、しばらくこうして温めてあげるよ。
花嫁に風邪をひかれては困るからね。
けど、まったく……貴女は僕に甘いな。
抱きしめたいと言えば体を預けるし……。
こんなワガママひとつひとつ聞いてると、
いつかもっとすごいことを要求するぞ?