TOKYOヤマノテBOYS BLACK VANILLA DISC
SKiT限定版特典CD「セクシーフェアリーテイル」
ゆったりとした音楽と共に
王子様ことヤマノテBOYSが、おとぎ話を色っぽく朗読。
甘く怪しく耳元で囁かれる貴女だけのフェアリーテイル!

濱田慎之介 〜ミダス王と金の手〜



え……読んでみてくれ? おれ様が読むの? 今?
でもおれ様、絵本よりハニーちゃんを、
ねっちょり見てる方が楽しいしぃ……。

ええっ? ハニーちゃんが、おれ様にお願い!?
わかった、おれ様読むね! 今すぐ読むね!
ほげらっちょと読んじゃうねン!!

ね、ね。それじゃあ代わりに、おれ様からのお願い。
絵本はハニーちゃんが持って、バビッとめくってくれる?
ん、なんで自分で全部持たないのかって?
だってさ、ほら、こうして……。

ハニーちゃんのこと、ぎゅってしてたいんだモン。
絵本持つために、ハニーちゃんのことぎゅっとできないなんて、
おれ様、耐えられないんだもーん。

むふふっ、ハニーちゃんてば、くすぐったがり屋さんで、可愛いなあ。
えっへん、それじゃあ、読んであげちゃうねん!

* * *

もしおれ様が王様みたいに、
黄金の魔法が使えるようになっちゃったら、放っておいてね?
ハニーちゃんと触れ合えないなんて凄く凄く悲しいけど、
おれ様、ハニーちゃんを金の延べ棒ちゃんなんかに
変えたくないよ……。

……え? おれ様が寂しそうだったら、放っておけない?
金の延べ棒に変えられてもいいから、側にいる……?

ハニーちゃん……。

ぐしっ。……おれ様怖いけど、もう泣かない。
ちゃんと最後まで読むよ。
王様だって、女の子が黄金になっちゃったんだモン、
絶対バビヤバスって思って、絶対なんとかするよね?
だからおれ様、ちゃんと読んで……
どうしたらいいかを、ちゃんと知っておかないとだよダヨ。

ハニーちゃん……おれ様の手を握って。
……うん、頑張る。聞いててね、ハニーちゃん。

二之宮悠斗 〜シンデレラ〜



まさか貴女は泣いてないだろうね?
いや、貴女はすぐ他人を心配し、心を痛めるだろう。
確かめさせてくれないか……ほら、僕を見て?。

……よかった、泣いてないね……(※キス)

ん? なんでキスするのかって?
だって、貴女がそんな顔で僕を見上げてくるから。
僕の腕の中で僕を見上げて、
キスする時みたいに、瞳は少し潤んでいた。
我慢できなくても、至極当然だろう?

唇も少し……ほら、わかるか?
僕の指が触れるだけで、微かに震えるんだ。
またキスしてって、僕を誘ってる……。

* * *

王子様がシンデレラに向かって微笑みます。

『貴女を一目見た時から、
 あの夜の姫だということは、わかっていました。
 僕は貴女が大好きです』

さあ、こっちを向いて? そう……僕の目を見て。

――僕と共に来てくれませんか?

……シンデレラがなんと答えるかで、この物語の結末は変わってしまう。
王子から手を差し出されて、貴女は……なんと応える?

……そうか、ありがとう……。
僕もこの王子と同じように、ずっと貴女を探してた。
僕のプリンセス……もう、離さない。

ルーシー 〜人魚姫〜



その中でもとりわけ美しいのが、
六人姉妹の中で一番若い、人魚姫でした。
その頬はバラの花びらのように透き通り、その瞳は
深い海のように青く澄んでいて、見る者すべての目を奪います。

ふぅん……そんなに綺麗なんだ。一度見てみたいね。
けど、どんなに魅力的な姫でも……。
……ルーシーの隣にいる姫には、敵わないと思うけどね?

フフッ、耳の側で囁いたら、くすぐったい?
だって、ちゃんと伝えたいから。
ルーシーの瞳に一番魅力的に映るのは、キミだってこと……。

ほら、暴れない。もっとくすぐったくなるように囁くよ?
耳に……(※キス)唇押し当てて……。
……ね。なんて言ってほしい?

* * *

……悲しい物語だね。悲恋も悪くないけど、
今は……楽しいとは思えないな。
美しく、心清らかに自らの消滅を選ぶ人魚姫。
確かにその精神は気高いけれど……ルーシーは不満だよ。

ルーシーなら、どっちも諦めない。

もしもキミが人魚姫になって自分を犠牲にしようとしても、
無駄だよ。ルーシーは全力で阻止するから。
キミを海の泡になんか、させないよ。
こうして……。

いつでも触れていたいし、こうやって、口付けたいし……(※キス)
キミの可愛い声を、いつだって聞いていたい。