
え……読んでみてくれ? おれ様が読むの? 今?
でもおれ様、絵本よりハニーちゃんを、
ねっちょり見てる方が楽しいしぃ……。
ええっ? ハニーちゃんが、おれ様にお願い!?
わかった、おれ様読むね! 今すぐ読むね!
ほげらっちょと読んじゃうねン!!
ね、ね。それじゃあ代わりに、おれ様からのお願い。
絵本はハニーちゃんが持って、バビッとめくってくれる?
ん、なんで自分で全部持たないのかって?
だってさ、ほら、こうして……。
ハニーちゃんのこと、ぎゅってしてたいんだモン。
絵本持つために、ハニーちゃんのことぎゅっとできないなんて、
おれ様、耐えられないんだもーん。
むふふっ、ハニーちゃんてば、くすぐったがり屋さんで、可愛いなあ。
えっへん、それじゃあ、読んであげちゃうねん!
* * *
もしおれ様が王様みたいに、
黄金の魔法が使えるようになっちゃったら、放っておいてね?
ハニーちゃんと触れ合えないなんて凄く凄く悲しいけど、
おれ様、ハニーちゃんを金の延べ棒ちゃんなんかに
変えたくないよ……。
……え? おれ様が寂しそうだったら、放っておけない?
金の延べ棒に変えられてもいいから、側にいる……?
ハニーちゃん……。
ぐしっ。……おれ様怖いけど、もう泣かない。
ちゃんと最後まで読むよ。
王様だって、女の子が黄金になっちゃったんだモン、
絶対バビヤバスって思って、絶対なんとかするよね?
だからおれ様、ちゃんと読んで……
どうしたらいいかを、ちゃんと知っておかないとだよダヨ。
ハニーちゃん……おれ様の手を握って。
……うん、頑張る。聞いててね、ハニーちゃん。