伊織:
チヒロ。待たせたな。
もう行こうぜ。
チヒロ:
え、あっ。
伊織:
んじゃな、オマエら。
ヒマなときだったら、
いくらでも無駄話付き合ってやるよ。
渋谷の若者2:
はいっ、また今度。
女子高生池袋1:
はぁ、いいなぁ。あの娘。
チヒロ:
い、伊織くん……。
伊織:
なに? イヤなん?
チヒロ:
い、嫌じゃないけど……。
チヒロ:
(みんなの前でこんな、は、恥ずかしいよ……)
伊織:
オマエ、みんなの前で堂々と
オレのこと大切だって
言ってくれたじゃねぇか。
伊織:
だったらオレも堂々と
自分の気持ち表さなきゃ、
筋がとおらねぇだろ?
チヒロ:
そ、そういうもの?
伊織:
そういうもんだよ。
だからほらっ、いつまでも
うつむいてんじゃねぇよ。
伊織:
このオレが一緒にいんだぜ?
もっと堂々としててよくね?
チヒロ:
うん。そう……だね。

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