拓海:
チヒロ!?
チヒロ:
いたたたた……。
いきなり足元が埋まって……、
ってわたし、砂場に落ちちゃったんだね。
拓海:
……大丈夫か?
チヒロ:
うん、だいじょう……。
チヒロ:
!?
拓海:
咄嗟に庇ったとはいえ……、
怪我はないだろうか。
チヒロ:
(わ、わたし拓海くんのこと下敷きに
しちゃって……!)
チヒロ:
ご、ごめんね、拓海くん!
拓海:
謝る必要はない。
君に怪我がないなら、それでいいんだ。
……しかし。
拓海:
その、この距離と姿勢は、
なんというか……。
チヒロ:
そうだよね、マズイよね!
今すぐどくから……!
拓海:
いや……。
拓海:
もう少しだけ、このままで
いさせてくれないか?
君を近くに感じていたい。
チヒロ:
拓海くん……。
チヒロ:
(こ、この体勢はいろいろ問題が
あるような気もするけど……)
チヒロ:
(……でも、いいよね。
こんな時間に誰かが来るような
公園でもないし)
チヒロ:
……うん。
拓海:
ありがとう、チヒロ

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