運命の七日目を明日に控えたその日、
プリンスたちは集まって、プリンセスと過ごした日々を振り返る。
それは、彼らだけの、ヒミツのお話――。
ベリーちゃんの手を握ったときは、どんなカンジだった?
えっ? 手を握ったときって?
とぼけんなよ! おまえベリーちゃんに、こう背中側から
寄り添った状態で、手取り足取りしてたじゃんか!
そ、そんなっ。おれ全然そんなつもりはなくて……!
お姫様があまり将棋を知らないみたいだったから、
どこに駒を動かせばいいか、直接教えようとしただけで……
にゃーに赤くなってんのさ。んな言い訳はいいっての。
ここにはオレっちたちしかいないんだし!
で、実際、どうたった? ベリーちゃんの感触!
感触って……。そ、そりゃ……やわらかい手だなぁって……
くっそー! うらやましい!
自然なスキンシップがうらやましすぎる!
こ、虎太郎だって、普通にお姫様と手つないだりしてたじゃない。
合同デートのときとかさ
それとこれとは、違うの!
後ろから寄り添ってってのが、ポイント高いんじゃんか!
百瀬君も、なかなかにあなどれませんね
も、もうっ、なんか、ちょっと
恥ずかしくなってきちゃいましたっ。
二人の話も聞かせてくださいよっ。ほら、虎太郎っ!