最初のデートか。恋人となったプリンセスと、最初に二人きりで
過ごした時間のことをデートと呼ぶのなら、
TYBの優勝パレードが終わった後だな。
彼女を家まで送っていったのだが……。
まさしく琉堂の言う通りだな。
俺の彼女への気持ちは燃え盛るばかり。
そんな俺を見かねたのか、彼女が自宅へと
俺を誘ってくれたんだ。
へえ。初デートで女の家にあがりこむとは、
テメェもやるじゃねぇか。
ご両親に挨拶を、と思っただけなのだが……。
しかし今思えば、随分と大胆なことをしたものだ。
だが、自室に俺を招いてくれた彼女の信頼を
裏切ってはいけない、と、そう思ったんだ。
お蔭で、俺を信じ、俺に全てをゆだねてくれる彼女のことを、
今まで以上に大事に、守り抜く決意を固めることが出来たよ。
……フン。その状況で、自分の女に
手出しできねぇのかよ。
手出しできないわけではない。しないだけだ。
女性の気持ちを重んじることは、大切なことだぞ。
まて、落ち着け琉堂……!!
すまない、君は意外と純情派だったのか!?