結局いつも通りごはん開始

つーわけで、モチめんたいコーンもんじゃ、おまちー。
おっ! うまそうじゃねぇか!
なんだかんだ言って、ちゃんと持ってきてくれる
桐嶋さんって偉いですよね……。
そりゃサンキュー。けど、
最初のもんじゃは、オレに作らせてくんね?
それは構わないが……誕生日だというのに、
労働させるのは忍びないな。
ここまで運ばせておいて、言う台詞じゃないよね。
まー、あれだ。最初のもんじゃは、
プリンセスのために作ってやりてぇじゃん? 
ほら、今日ホワイトデーだし。これはオレからのプレゼントっつーことで……。
うわあ、ハート型です!
変なとこで、キリーって器用だよね。
ほら、プリンセス? できあがったら、
あーんで食わせてやっからな?
ず、ずるいよ、桐嶋キュン! 
だったら……ハニーちゃん、おれ様は、
きみにあーんして欲しいナ。
テメェは、生で食ってろ。
ふぐぐごぼ!?
こらこら、焼いてない状態のものを
流し込んじゃ駄目だろう。
と言っている間に、いい具合に焼けてきたな。
んじゃ、この土手に、流し込んで……っと。どうよ?
くっ……なるほど、確かに少しは、お上手ですね……。
だが、僕だって……田中!
はっ! 豚チーズもんじゃでございます!
よし、桐嶋君、僕と勝負です。
僕の完璧なもんじゃ焼きを、お見せしましょう!
……完璧なもんじゃ焼きって、何?
だったらオレっちも参加!
わー、楽しそうです! おれも勝負します!
はあっ!? マジか!?
そうなりゃ、俺も黙っちゃいられねぇなぁ。
よし、じゃあ俺もプリンセスのために、勝負だ!
なんで勝負になってんだよ……。
この面子が揃うと、普通の食事は望めないな……。